ヤクザと執事と私【短編】『遥か遠くのロシアにて-嵐を呼ぶ男達-』


外界とはかけ離れた豪華な内装



影がまったく出来ないような華やかな光の渦



そして明らかに金持ちとわかる人々




これが、大和と龍一と真木ヒナタが、カジノの入って最初に見た光景だった。



「すげぇ~な!龍一!!」



興奮した大和が叫ぶ。



「大和、恥ずかしいですよ。」



そんな大和をたしなめる龍一。



しかし、そんな龍一の表情もいつもとは違い少し興奮して紅潮しているようだった。



「で、どうしますか?」



龍一が大和と真木ヒナタを見る。



「わぉ、ゆ、夢にまで見たヴァニーガール・・・ウサギちゃんだよ・・・・。」



号泣の大和。

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