探偵学園Q
「ユイ最近連絡つかないの。リュウ知らない?」

「……なにも」




コレクター事件は富永が犯人という形で幕を閉じ、普通なら平凡な日々に戻る…はずだった。

あの日ユイが冥王星の手先だということをを知らないでいれたらそうなっていただろう。




「何も…って;仲良いでしょ?」

「……仲良い…か。気のせいだろ」




僕はあの日ユイを突き放した。

騙されていたことが悔しくてたまらなくて、しかも自分を騙していた相手に好意を寄せていた自分にも悔しかった。




「で、でも!ユイがいなくなったのリュウがユイのこと探しに行ってからよ?なにかあったとしか…


「静かにしてくれないか?!」




部屋が静まり返った。

気づいたらメグに怒鳴っている自分がいて、どこかイラついている自分に、またイラつく。




「ご…ごめん」

「おいおい。なにピリピリしてんだ?そんなに」




自分でもわからない。

ただ単純に裏切られたことにイラついているのか、それとも……




「ユイならどーせふらっていきなり帰ってくるって」

「……う、うん」

「それよりも今は俺たちの知らないとこで何かが起きてる」
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