恋、涙 …

真 side nozomi




「はぁぁ…」



ここ最近の私は、カレンダーを見てはため息をついてる。






あれから…
何の連絡もない。



授業中に目が合ってもすぐに反らされるし、廊下ですれ違っても無言だし…



せめて何があったのか、それだけでも知りたい。



かーくんが1人で抱えてるもの。
私にも、少しでいいから分けて欲しい─



「そう言えば…もうバレンタイン、終わっちゃった…」



かーくんからの連絡を待つだけの日々は、本当につまらないものだった。



気付けばもう、バレンタインも過ぎてしまっていた。



チョコ、渡したかったな…



「はぁぁ…」



―♪〜♪〜♪〜♪



バレンタインのことを思い出してまたため息をついたまさにその時、机の上にある携帯が鳴り出した。



この音は…!!









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