さよなら、もう一人のわたし (修正前)
第四十三章 永遠の光
 短かったあたしの髪の毛も随分と長くなっていた。それでもやっと肩のラインに触れる程度だった。

 今日は久しぶりに母親が会いに来る日だった。

 尚志さんは朝からどことなく落ち着かない様子だった。

 あたしの母親に会うだけなのに、何をそんなに緊張するのか分からない。

 別に彼女に文句を言われるわけでもないのに。

 母が来るのは夕方前で一泊していくらしい。

 あたしたちはその前に買い物に出ることにした。


 心地よい風があたしの頬をかすめていく。

「ちょっと寄るところあるから、どこかで休む?」

 一通り買い物を終えたあたしに彼がそう告げた。

「ついていこうか?」

「いいよ。たいした用事でもないし」

「分かった」

 あたしは近くの喫茶店に入ることにした。
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