皮肉と剣と、そして俺Ⅱ


それから視線を移動させると、何が何だか分からないといった表情で立ち尽くしているエイダが目に入った。

ナオトは大きく破顔し、エイダに駆け寄る。


こんなに自分は満たされていて良いのだろうかと問うが、答えは無い。

この幸せを手放したくないという希望を込めた視線を窓の外へと投げる。


一点の曇りもなく街を照らしている陽光。
風に揺らされ、静かに踊っている木々。
街の中を楽しそうに走り回っている子供達。
そして子供達を穏やかな表情で見守っている親達。


目に付いたもの全てが輝いてみえて、ナオトは密かに笑みを零した。



またひとつ、大切なものが増えた一一。






一Fin





< 56 / 56 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

今日から執事
壱縷/著

総文字数/58,798

恋愛(その他)121ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
父親が勝手に決めてきたバイトは、執事!? 有無を言わさず強制送還された場所は 山奥にひっそりと佇む 豪邸だった。 高校生の桐谷真斗が体験する一夏の恋物語 ♪ ♪ ♪ ドタバタ人情ラブコメディー。 というのは嘘です。 ただの恋愛物語です。 少しシリアス路線入ってます。
戸惑いプリンセス
壱縷/著

総文字数/15,494

恋愛(その他)42ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
桜が街を淡く彩る春 高ぶる鼓動 好きな人を追いかけて入学した学校で出会った 様々な人たち 全てが輝いて見えて 幸せな日々が心を満たす 「私が心から隣に居たいって思える人は誰なんだろう?」 好きな人を追いかけていたはずなのに 次第に揺れる想い たどり着いた 答えの中に居るのは 誰か? ♯ ♯ ♯ いたって普通の ラブストーリーです 宜しければどうぞ! ↓ ↓ ↓
皮肉と剣と、そして俺
壱縷/著

総文字数/8,237

恋愛(その他)22ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「貴様、どこの刺客だ」 目の前には剣をもった女 サファイアのような 瞳を持つ軍人の女。 ーー奇妙な出逢い それは時に唐突にやって来るのだ。 「ほう。ならば貴様を拷問にかけるチャンスといった所か」 「…物騒な事言わないでくれない?」 顔を突き合わせれば皮肉 言葉を交わせば さらに皮肉。 サファイアの瞳を持つ女 エイダ=ヴァネッサ 何故だか 異世界に来てしまった男 久瀬ナオト 物語が今、綴られる… ☆ ★ ☆ 異世界トリップものです。 短編ですが、続編も予定しています! 宜しければどうぞ↓

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop