天空のエトランゼ〜赤の王編〜
走っていた。

息を切らしながら、そんなに急ぐ理由なんてないのに。

でも、それがとても重要に思えた。

あの人が前にいたから…。

「おはよう!」

その声に振り返り、一番最初の笑顔を見ること。


それが、一番大切だった。


一番大切で、一番幸せだった…

偽りの日々。
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