白兎物語
宿での出来事
ウサ美「ふぅ〜。やっと着いたな。」

駅の改札を抜け背伸びをしながら辺りを見回すウサ美。

赤ウサJr.「しっかしマジで寒いな。さすがスノーガーデン王国と言うだけあるぜ。」

赤いマントで完全に体を包み込み寒さに震えるJr.。

バジャール「今日は雪も降ってないしこれでもまだ暖かい方だ、早く寒さに慣れる事だな。」

さすがに雪国生まれだけあって平然とした顔のバジャール。

ウサ吉「姫、よかったんですか?リーマンブラザーズたちを逃がしてやったりして。」

最後に改札を抜けたウサ吉がウサ美のそばに行きながら尋ねる。

ウサ美「結局誰も傷つかなかったし、あいつらも悪い事はもうしないって言ってたからいいんじゃない?まあ、ホントかウソかわかんないけどな!アハハ!」

相変わらず楽観的なウサ美。

バジャール「話はそれくらいにしてとりあえず町まで行こう。宿にでも泊まって狼族を倒す作戦を考えなければ。」

長旅の疲れも溜まり早く暖まりたかった一行は、バジャールの言葉に従い狼族のアジトに近いラトルの町に移動し、町一番の宿屋に泊まる事にした。

赤ウサJr.「くぅ〜!生き返るぜ!」

暖炉の前に陣取りホットチョコレートを飲むJr.。

バジャール「すまないな。オレの分の宿代まで出してもらって。」

暖炉の近くのソファーに座り申し訳なさそうにみんなに話すバジャール。

ウサ美「なあに気にすんなよバジ、こう見えてけっこうお金持ってるから。」

ベッドに腰掛け荷物を整理しながら得意げなウサ美。
< 62 / 121 >

この作品をシェア

pagetop