Darling
「二人とも、話は済んだ?」

拓海くんのお父さんが奥から出て来た。

「うん、もう大丈夫」

拓海くんはそう言うと私の手を握りしめた。

「そう、ならいいけど」

お父さんは苦笑いをしながら

「拓海は案外真由ちゃんに盲目なところがあるからなあ。
真由ちゃんもあまり気を悪くしないでね」

「父さん!!」

隣の拓海くんを見ると。

顔が真っ赤だった。
< 25 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop