俺様王子☆年下カレシ2
こっちは昨日遅くまで、新作ゲームやってたからまだ眠いんだぜー


ったく。日曜の朝から電話ならすなっつの


オレが低血圧って知っててワザトかよ


「つけたー。何チャン?」


部屋の片隅にある小さめの液晶テレビを見つめた


…ん?


『そうなんですか!それにしてもキミ可愛いなぁ。後で連絡先教えてよ』


『えーっ?コケシさん、そんな事、こんなオンエア中に言ってもいいんですか?私、コケシさんのファンに恨まれちゃう』


『ハハハ。という事で、来週は、彼女に紹介してもらったお友達に会いに行きたいと思います。皆さんまた来週~!』


日曜朝のローカル番組の『美女数珠繋ぎ』、とかいうコーナーらしい


画面に映ってるのは、若手イケメン芸人のコケシだった(名前はコケシだけど、ホリは深い)


…と


『オイ、太久聞いてるか?今のサチさんだよな。テレビ映り最高じゃん!ますますライバル増えんじゃねえの?頑張れよ、太~久ちゃん!』


オレのカノジョだった…
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