たまゆら

校門を出てくる人並みをドキドキして見ていた。

と、綺麗な女の子が飛び立して来て、その美形な顔に慌てるように眼鏡をかけ直した。

あたしがあんな子なら、唯一にすぐにでも告白しただろうな。

そう思うと胸が疼いて。

「やめてよ!唯一」

彼女の唇がそう動いて、ドキリとした。

「眼鏡とらないで。バカ」

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