‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
「いいか?

俺達が生存者をわざわざ出してたのは、そいつらの口から俺達の恐ろしさを吹聴してもらうためと、もう一つ・・・・・・。

役人どもに病を流行らせるためだ。

ここに病魔を撒き散らせば、真っ先にやって来る役人どもが最初の餌食になるからな!

ましてや、生存者が居れば、馬鹿な役人どもはそいつからあれこれ聞こうと長時間一緒に居ることになる!

役人どもに病が蔓延すれば、治安が乱れ、人心も乱れる!

それが今の状態だ!」




 正六がニヤリと笑う。




「だったら、殺したらまずいだろ!」




 正六が、わざとらしく溜め息を吐く。




「だ・か・らぁ、その段階はもう済んだんだよ!

これからは、次の段階に移行するんだ」




 正六の言葉に、平治が眉間に皺を寄せる。




「次の段階?」




「ああ。

こっからは、皆殺しにしていいんだ!

そのほうが、庶民共も恐怖するだろ?

そうすりゃあ、人心はもっと乱れる!

それに・・・・・・」




 正六が、平治に意味ありげで、嫌な視線を向ける。




「平治・・・・・・。

お前が変化出来ないのは、きっかけが無いからだ!

きっかけさえありゃあ、お前もちゃんと変化出来る!」
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