私の天使〜倖せのベンチ〜

ユウ

「・・お姉ちゃん・・私も・・好きだったの・・」

茜が体を震わせて重たい唇を動かした

そう、ゆっくり

「・・ユウくんも お姉ちゃんが好きなの・・

本当は近くにいるの・・病院に・・退院なんかしてない」


サエは一緒鳥肌がたった

「・・ユウくん茜より細くなって・・前みたいに呼んでも答えないし・・

寝たきりで・・


ユウくん・・死んぢゃうかも」

死ぬ?ユウが?

病院って そんな近くにいたの?
お父さんと一緒ぢゃないの?



「・・好きだから、弱ってく自分見せたくないって・・いい思い出だけ残したいって・・」

声にならない声で茜は
サエに教えてくれた

「ユウに・・」


どうでもいい
思い出とか
そんなんどうでもいい


「茜ちゃん!あわせて!お願い!・・お願いします・・」

激しい衝動が
サエが
茜の腕を力強く握っていた
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