みひつの天然色
でも、今自由に喋れたところで、困るんだけれど。
「気をつけなよ」
唯一が言って、手を離す。
「血、止まったかも」
「よく、言うな」
透夜がつぶやく。
あたしは驚いて、透夜を見る。
「何で伽羅が怪我したのか、分からないか?」
「え?」
「唯一が、やたら、伽羅にそういうことするからだ。
ま、誰にでもするんだけれど、伽羅とはよく一緒にいる分頻度が高いから。
嫉妬させることも多くなる。
分かる?唯一の行動が、伽羅に怪我をさせてるんだ」