みひつの天然色
見たことのある子だなと思ったら、あたしを傷つけた相手は、同じクラスの子だった。
濃い化粧で、ほとんど別人と化していたから、分からなかった。
しかし、こんなにお互いの素性がわかりやすい状況で、よく、あたしに手を出せたもんだと感心する。
それでも相手を刺激しないように、あたしは彼女、鈴木紗枝を見ないようにしていた。
それなのに、
「ねえ、鳴田さん」
鈴木は自分から近づいてきた。
メニュー