巡愛。~ずっと好きだった~


はかない夢なのかもしれんが…。


次に…転生する事ができるのならば。


戦いのない…ただのお前と…ただの女子の私で…。


もう一度、会いたい。


そして…確かめたい。



お前は私を…


愛していたか…?


どうか…もう一度、晴信に会わせてくれ…。


今度こそ…憎まず…純粋に、愛したい。


…晴信…。






――3月13日。


上杉謙信は…息を引き取った。



――
――――
――――――




目覚めると…私はまた、泣いていた。


景虎が死んだ日が…やっぱり、私の誕生日で。


そして最後の最期で…景虎の、本当の想いが…解った。



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