巡愛。~ずっと好きだった~
私を見る目に…もう迷いはなかった。
恐らく、戦場で会ったら本気で斬るだろう。
…だから。
「それは私も同じだ。お前は私が斬る…!」
だから、他の誰にも斬られるな。
「次の戦では、お前に会える事を祈ってるぜ。」
それだけ告げると、立ち去ろうとする晴信。
これで…もう私は私に戻らねばならぬ…。
恋をしない、長尾景虎に。
「あぁ、そうだ。」
思い出したかのように振り返る晴信。
その瞳は…今まで見た事もないような、優しい色をしていた。
「飲み過ぎるなよ。」
――
――――
――――――