ふたご王子に恋をした
「なんであたしが!」


「ぜひお目にかかりたいって顔に書いてある。」


「書いてないし!」


「どーせヒマしてんじゃん。それにコーチがお前連れてこいってうっせーんだよ。」


「コーチが?」


「なんかお前のことを可愛いとか寝ぼけたこと言ってんだよね。」


「それなら行ってやってもいいけどっ♪」


「調子良すぎだろ!」




こうして弟のサッカーに着いていくことになったものの…


小学生についてくとか、もう姉っつーか保護者じゃん。


過保護な姉、みたいな。


実際は弟に哀れんだ目で見られる残念な姉ですけど!



歩いてすぐのグラウンドでいつもサッカーの練習が行われている。


グラウンドに着くと、すでに練習が始まっていて2人組でパスの練習をしていた。

部活ではないので、ちょっと遅れても平気なようだ。



「すんませーん!遅くなりましたー!」


と、全体に声をかけ早々と練習に行こうとする遼の肩を慌ててつかむ。


「おい!待て!つーかあたしはどこにいたらいいわけ!?」


「え~?あ~…そのへんに適当に座ってれば?」


「ちょ!誘っといて現地ついたら適当って!放置プレーじゃん!」

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