ふたご王子に恋をした
「……あ!ヤバい!今度はリアルにUFOかも!」


「えっ!?ドコ!?」


「まぁコレもウソだけどね。」



おい!


なんだよ、めっちゃ信じたあたしバカみたいじゃん!


「麻衣って信じやすいんだねー!ますますカワイイ!」


「いや…あの…全然うれしくないんだけど!」


「あはは☆」



ホント自由なんですけどこの人!


「ねーねー!麻衣!ちょっとこっち来てみ!超キレイだから!」



旭が窓の外を見ながら手招きをする。


そしてウソかもしれないと思いつつも、気になって身を乗り出してしまう。


「どれー?」



反対側に座っていた旭の方に移動しようとした瞬間、窓の外ばかりに気をとられ思いっきり足をぐねった。



「うぎゃあ!」


「おおっ!」







…………………………



おー?



おー………………




っと。




え、



えー??




確実に今、


旭と、



唇が



当たってるんですが




これは



世間で言うとこの






キス




てやつ?






え――――――――――――っ!!



奇跡的にたった今観覧車は頂上に到着したところだった。


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