ふたご王子に恋をした
「…どうせ借りるなら俺はもっとマシなやつに借りるし。」


「余計なお世話だわ!」




どういう意味だよっ!!


「あーでも陽の言うことに一理あるな。そもそもこの人ノート取ってないと思うよ、特に数学と英語。」


「う……!」



國政に指摘されギクリとする。


「確かにー。その時間麻衣ちゃん常に寝てるイメージある!」


と、妙に納得気味の紗結ちゃん。



「だから7点とか取るんだよー。」


「ちょっと千夏!」


『7点!?』


市瀬双子がハモった。



「クソ点数だな。お前ホントに人間?」


「ツトムくんと丸々同じこと言わないでよ。」


「でもまぁ、7点って取ろうと思って取れる点数じゃないし…ある意味スゴいっちゃスゴくない?」


「で、アンタのは全然フォローになってないから!」



陽と旭、両方にツッコミを入れる。



「アンタこのままだと夏休みリアルに補習かもよー。」


「えーっ!いやいや、ムリだしょ!」


「噛んでるし。」



慌てすぎて噛む。


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