ふたご王子に恋をした

*二人きりの夜

――――――――――

それからテストまでの1週間、旭と陽にビシバシ勉強を教えてもらい、なんとか赤点ギリギリレベルまで成長したあたしは自信満々でテストにのぞんだ。


そして今日はそのテストが返ってくる日…


この結果次第であたしの夏休みが補習地獄になるか、ハッピーサマーバケーションになるか決まるわけで…



「緊張するー!」


朝食のパンを持つ手が震えていた。

自信はあったケド、いざやってみたら全っ然分かんなかったんだよなー…


補習ももちろんやだけどその前に、赤点だったら陽にどつかれそうな気が…


そっちのほうが怖いんだけど…


「どうしたの?華の金曜日だっていうのにそんな浮かない顔しちゃって。」


「今日テスト返ってくんの…」


「あぁ☆そういうこと!楽しみね♪」



お母さんが思ってるほど楽しいことなんてこれっぽっちもないですから!


こちとら最悪留年かかってますから!


「そうそう、スッカリ言うの忘れてたんだけどね、お母さんとお父さん今日からちょっと旅行行ってくるわね♪」


「はっ!?旅行!?」


何を言い出すんだ突然!


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