小さなチワワの大きな秘密

「…で、映依」

麻耶は私を軽く手招きすると、急に小声にした。

「私の隣の子ね、鉢月って言うんだけど、ちょっと今浮いてるっていうか…ハブられてるからあんま関わんない方がいいよ」

「…そう」

(私は彼女を助けられる程いい奴じゃないよ)

麻耶は私に「ゴメンね」と謝って前を向いた。


鉢月さんがシャープペンシルを握り締めたのが見えた…。


(ごめんなさい)













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