【完結】─続─泣き虫姫のご主人様








「ねぇ稚尋」





〔んー?〕









 どうしてあたしには、力がないんだろうね。


 もっともっと、力になってあげたいのに、その願いは叶わない。






「ごめんね……?」




〔どうしたんだよ?〕



 あたしを心配してか、稚尋の口調が優しくて。




 胸が熱くなった。












「あたしが力不足だから……ね?」



 結局、あたしがやってる事はたいした意味を持っていないんじゃないか。


 あたし……ちゃんと稚尋の彼女として相応しい?











 どんどん自信がなくなっていくような感じさえした。









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