猫は太陽が好きなんだ
「あれー?太一じゃん。」

数人の男子生徒が太一を取り囲む。
体操服を見ると、太一と同級生のようだった。

「何だよ。」

「授業終ってんぞ?」

「うるせーよ。」

「何だと…。」

夏樹は太一達のやりとりを見つめていた。

「嫌な感じだな。」

ボソッと呟く。
その時、数人の男子生徒の1人が太一に手をあげた。

鈍い音が広がる。

太一は倒れこんだ。
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