素直にカエル ~先生の隣で~

隣の存在



「ほら!!はやくやって帰ろう!!」

「はいはい……って」


準備室に入るなり広がる光景…


「なんか…今朝よりひどくない?」

「勝手に落ちてくんだってばー!」

「ありえないでしょ!もう!」


先生は“エヘヘ”なんて言って笑ってるし……


「こんなんじゃー先生の彼女さんは大変ですねー?」

「あー?オレ彼女いないけど?」




…え???





「…うそぉ」

「ほんと、いないですよー」

「そーなんだ…結構みんなが言ってたから…」

「まあな、吉岡にしか言ってねーし」


先生はまた段ボールを片付け始めた…


「………え?私だけ?」


「うん、吉岡だけ」


「な…んで?」


「ん?吉岡は特別な?」



先生はそれ以上なにも言わなかった……





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