時計仕掛けの宝石箱
何、アレ。
現実味を帯びない物体は、蜜羽の脳裏に焼き付いたまま、彼女が理解するのを待つ。
‥赤くて、黒くて、捩じれたモノ。
所々、変な棒が出てる。
白い糸がいっぱい絡み合ってて、黒い二つの穴がワタシヲミテ――
「いやあああぁぁぁぁっ!!」
「!?」
蜜羽の絶叫が、廊下に響き渡る。
‥見て、しまったのか‥。
アレは幻覚ではなかった。
そう認識した直後、響也の全身から嫌な汗が流れ始める。