やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】

第4節:準備




「料理かぁ~・・・・」



私は、発表のあった部屋で途方に暮れていた。



というのも、私は、まともに料理したことがなかったから。



そんな私に真木ヒナタが近づいてきて、肩を叩く。



「すまん、小夜。」



いきなりの真木ヒナタの謝罪。



「どうしたんですか?」



驚く私。



「小夜のために小夜の得意な格闘系な種目にしようとしたけど、ダメだった・・・」



落ち込む真木ヒナタ。



「・・・・余計な事は、しないでくださいね。」



「何でだよ、小夜!!せっかく俺様が、小夜のためにしてやろうとしていたのに。」



「何度も言いますけど、私、女の子ですからね。格闘技なんか得意じゃありません。」



にらみ合う私と真木ヒナタ。


< 268 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop