Kissシリーズ・「年下とのキス」
「だっだったら…!」

「あのね、あせる気持ちも分からなくもないけど、場所変えましょ?」

ちなみに今、わたし達は休日の公園にいた。

大きな広い公園には、昼下がりのせいか人がかなりいる。

ベンチに座って話しているけれど、誰の耳に入っているか分からないし、そもそも見られたくはない。

「あっ、そっか」

わたしは周囲を見回した。

ちょっと離れた所に木が植えられている場所がある。

あそこなら良い影になるだろう。

「こっち行きましょう」

わたしは彼の手をとって、そこへ向かった。
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