いつの日かきっとまた逢おう。その時まで,ほんのちょっとのあいだだけ…サヨナラ



『ねぇ聞いた?!さっきあの店,IOきてたらしーよっ』


『まぁじで?!どこよっ』


『もう行っちゃったみたい…でもまだこの辺にいるっしょ!!』


『よし,捜そ!!』



『衣緒李…バレてるやん』


『逃げた方がよさそうだね…せっかくのクリスマスだし』


『行こか…』


あたしたちはそそくさと逃げた。




もう大丈夫だろうって所で
あたしが口を開く。


『このあとどーする?』


『とりあえず飯やなぁ…あ,衣緒李,先に言っとくわ。ごめんな』


『へ?』


『俺,夜景の見えるレストランとか予約してなくて…気ぃきかんでごめん』


『そんな…』


気にしなくていーのに。


『そのかわり,衣緒李の行きたいとこ連れてったるから』


『……ほんとに?どこでも?』


『ん』


『じゃぁ………』




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