【長編】距離
修は、全てを気づいてたと。


俺たちは、言葉を失った。


なにを言っても慰めにしかならないから。


『私じゃ、ダメ?』


『僕は、いていいの?』


気づいたんだ。


修は、自分の居場所が欲しかったんだって。


『私でいいなら一緒にいよう?』


『うん。』


修は、朱菜の言葉で笑顔になったんだ。


この時、決めたんだ。


朱菜のそばで修を育てると。


それは、ほかの誰でもない修のためになるからと。


ただ、将来を考えたら、一緒の家には住ませられなかった。


だから、俺が隣に住んでるから、引き取ったんだ。


戸籍に修を入れなかったのも。


将来を考えて。


世間的な手続きが大変になるような事はさせたくなかった。


後、引け目になることも。


修と朱菜の未来を勝手に決めるようだけど、0の可能性にはしたくなかったんだ。


今、話すのは、成長して自分の意志を持てるようになったから。


自分ですべてを決めて欲しいから。
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