【長編】距離
私と修には、障害があって。


叔母と甥。


どうしても、越えられない壁。


だから、恋愛感情なんてもっちゃイケない関係で。


好きだって気づいても言えなくて。


辛い恋。


けど。


それは、違って。



好きだって言える素直に言える想いに変わった。


「朱菜、つきあってください。」


「はい。」


私の返事を聞き修は、ホッとしたように私を抱きしめてくれた。


私は、修の胸に寄りかかり、腕を背中にまわした。


ドクドクと早い鼓動。


それは、私も同じで。


心地いい鼓動に。


「朱菜、ずっと一緒にいよう。」


「うん。
私、修と一緒にいたい。」

修の腕の中は、安心する。


今までは、こんなドキドキしながらも安心なんてなかった。


やっぱり、修が特別。


当たり前だけど。


けど、今まで知らなかったから。


本当に今までの彼氏....



『ごめんなさい』


謝りたいよ。


適当につきあうなんてしちゃダメだったんだね。


後悔したくないけど、しちゃうよ。
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