【長編】距離
「働きたいと思いますが、美弥と相談してからでいいですか?」


「あぁ。
仕事的にどうかわからないけど、今よりは、ましな待遇になると思うよ。」


湊司さんだっけ、なんかすげぇ大人だ。


憧れる。


こんな人が、親戚。


感激。


尊敬するぜ。


てか、ここの男の人たちは、すげぇな。


愛する人に一途で。


俺だって一途だ。


けど、それは、美弥からくれたきっかけで。


ここにいる男の人たちは、違うようだ。


俺みたいに持て余した気持ちや中途半端さがない。


はっきりしなきゃと思いながらもこのままでいいかなって思うんだ。



聞きたいな。


てか、相談したい。


もうわからないんだ。


美弥にとって、幸せなのかすら。


俺は、何となくって気がして怖いんだ。


ただ、俺が選ばれただけ。


俺は、幸せだけど。


はぁ。


一緒にいる事を望んでいるけど辛いな。
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