【長編】距離

朱菜 side

私の夢に出てきた男が、私が心の底から好きな人なのだろう。


てか、ボヤケてたな。


けど、私は、知ってるよ。


その男が、誰なのか。


微かに名前を夢の中で呼んでた気がする。


てか、ボヤケてたのによくわかったな。


まあ。


だって、あいつしかいないもん。


けど、考えない。


って、もう考えちゃってる部分があるけど。


それでも。


それが、一番だって思うから。


好きだよ。


けど、それは、恋じゃない。


はぁ。


やめよう。


もう、ご飯だし。


待たせちゃ悪いもんね。


私は、まだ制服だったことに気づき、ラフな服に着替えた。


そして、慌てて洗面所に行った。


顔を見ると、少し涙の後が。


私は、冷水で思いっきり顔を洗った。


すっきり。


よし、これでわかんないよね。


うん。


大丈夫。


私は、鏡に向かってニコッと笑った。
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