【長編】距離
私は、珍しくサボることにした。


すべてがうまくいかない。


やんなっちゃう。


自販でジュースを買って屋上に向かった。


うちの学校の屋上は、開放されている。


だから、出入り自由。


見つかんないとこに座り、ぼけーっと空を見た。


私、何やってんだろ。


バカみたい。


あれから、心、蛍、漣斗と話していない。


そろそろ、真剣にならないとダメだよね。


違う。


いつも、真剣だった。


お父さんとお母さん。


ソウくんとハルナちゃん。


ハルくんとミナミちゃん。


いつも憧れる。


どうして、純粋に一人だけじゃないんだろう。


私だけが取り残される。


私は、ただ愛されたいだけなのに。


この学校を選んだのだってソウくんとハルくんが通ってたから。


そしたら、私も幸せになれるのかなって思ったから。


現実は、甘くないね。


毎年変わる私の彼氏。


告白されたから、一応つき合うパターンが多い。


てか、全員かな?


なんか、申し訳ないからフレないし。


まあ、それなりに好きなんだけどね。
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