【長編】距離
「朱菜、お願いがあるんだけど。
陽生の家行って、醤油借りてきてくれない？
料理作ってたら、切れちゃって。」


お母さんにしては、珍しい。


料理好きのお母さんだから、調味料は、在庫があるから。


「わかった。
いつも予備あるのに珍しいね。」


「欲しい醤油を取り寄せ中なのよ。
明日、届くので間に合うと思ったら、これでしょ？」

そっか、私とお母さんとお父さんだけならよかったのに、ハルくん家族とソウくん家族とご飯を食べるからか。


てか、最近お母さんお取り寄せにはまってるんだよね。


いろんなおいしいと言われるとこの食材を取り寄せた利してんだよね。


今回は、お醤油だったんだ。


「そっかー。
じゃあ、行ってくるね？」


「うん。
みなみには、陽菜とつくりはじめてるって言っといて。」


「はいは〜い。」


私は、制服のままハルくん家に向かった。
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