【長編】距離
「お母さん、はい。」


私は、お母さんにお醤油を渡した。


「ありがとう。
って、みきも来たの?」


「うん。
だって、恋ちゃん、愛ちゃん、芯が来てるって聞いたから。」


この子、抜け目ないわね。


バレないように、恋と愛の名前を言ったし。


恐るべし小学生。


「3人は、プレイルームにいるから、遊んであげて。」


ハルナちゃんは、優しい笑顔でみきに言った。


「は〜い。」


みきは、元気な声で返事をして、プレイルームに向かった。


乙女だな。


私は、どうしようかな?


てか、着替えなきゃ。


後、今日は宿題あったんだっけ?


「はぁ。
陽菜、気づいた?」


あれ?


お母さん、ため息。


私は、お母さんとハルナちゃんを見た。


「お義母さんなら、反対します?」


2人は、気づいたわけ?


「芯とみきは、まだ小学生だしね。
二人が本気なら、反対しないわ。
それに、芯は、違うじゃない?」


お母さんは、私を見た。


なに?
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