スイート*ハート~絆のラブリーDAYS~



店の奥の窓際の席に案内され



メニュー表を広げる


夕食時で店内には
それなりにお客さんがいる


大きなメニューを
顔を隠すように立てて持ち



キョロキョロ
少し周りを気にした


「きぃ?どうかした?
なんだか落ち着きがないよ」



私は小声で


「だって、私みたいな小娘と
先生が一緒にいるところ
英徳の関係者にでも見られたら」



大切な先生に
黒い噂がたったら困る


いまさら、人目が多いところに来たのを後悔した。



だけど先生は
「あはは」って笑い


「大丈夫、大丈夫」


「なんで?」



「オレときぃは
そんな風に見えないよ
親子か叔父と姪くらいだろ?」



グサリッ
先生の笑顔と言葉は
私の胸を鋭く貫いた。



がっかりする私に気付く事なく
先生は言葉を続ける。



「それに、きぃを見て
変な想像する人はいないよ。

知らない人が見ても
きぃは そんなだらしない事を
するような子に見えない。

それは本当に自信もって言える」



「…………先生………」



私を見て優しく微笑む先生


グサリッと貫かれた胸の傷は
もうすっかり
痕も残さず完治した




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