スイート*ハート~絆のラブリーDAYS~




「私、ずっと前から
好きな人がいるの」



高校に入学して
藤代先生に出逢ったこと



そして 今に至るまでの関係を
正直に全て話した




お母さんは 呆然として



「絆?」


「はい」


「お母さんの年を知ってる?」


「はい。42歳です」


「藤代先生は?」


「47歳よ」


「お母さんより年上じゃない」



はぁーって身体中の空気を吐き出すようにお母さんはため息をついた。



「付き合っていないのよね?」


「先生は常識のある人だから」


「そう」


「でも私は彼が好き
結婚したいと思ってる」


「け、結婚って………」


困惑するお母さんに構わず
私は気持ちを話した


「考えたの、ずっとずっと
勉強して将来のこと
一生懸命考えた
だけど やっぱり私には
彼と家族になりたい
家庭を築きたい
それ以外、ないの」



反対されるのは覚悟の上
先生とだって将来の約束を
交わしていない



それでも私はもう決めた



長くかかるなら
今からゆっくり親を説得したい



私はお母さんから
一度も目を逸らさなかった



私の想いは若気の至りではない



親子としてじゃなく
同じ女としてわかって欲しい




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