スイート*ハート~絆のラブリーDAYS~




わふわふ


「難しいお話は
終わりましたか?
ぼく ご挨拶していいですかね?」



そう言ってるみたいな顔で
藤くんがしっぽをフリフリ
先生の元へ寄った




「おっ。噂の藤くん」


先生は藤くんの頭を撫で


「はじめまして
やっと会えたね」



本当だ。
先生に藤くんを会わせることが出来たなんて



話しかけられて嬉しい藤くんが


はっはっ 舌を出して
先生のひざに乗ろうとする



「ダメだよ、藤くん
スーツに毛が付いちゃう」



「いいよ、大丈夫」


先生は藤くんを撫で
喜んだ藤くんは先生の唇を
ベロンベロン舐める



「……わわ、あはは
可愛いなぁ」



ふっ…藤くんっっっ
私だって まだ そんな
ディープな ちゅうを
してないのに~





藤くんに嫉妬心を燃やすと



「お昼ごはんにしましょー」



お母さんが お寿司を持ってきた




「お父さん、どうしよう
ケータイかける?」


私が聞くと お母さんは
首を横に振って



「しばらく放っておきましょう
大丈夫よ、お父さんだって
絆の性格よくわかってるもの」




時間が経てば諦めもつくわよ
お母さんはクスクス笑った




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