スイート*ハート~絆のラブリーDAYS~



そぉっとベッドを抜け出し



布団に寝る
先生の顔をのぞき込む



「先生…寝てる?」



返事はない



髪が先生に かからないように
片手で束ねて



頬にキスをした。



……やっぱり唇にもしたいな



先生…寝てるし


ちぅ と唇も奪ってしまうと


エスカレートする恋心


先生…寝てるし

布団に侵入したって
ヘーキじゃない?



朝、先生が起きる前に
布団から出ればいいんだし




ドキドキ ドキドキ


そぉっと そぉっと
布団をめくり


足からゆっくり侵入する


布団は先生の体温で
ぽかぽか温かい



よいせっと
布団に入り 広い背中に
ピタッと 頬を寄せる



ほぉ~~~~、幸せ~~~



「…………絆ちゃん?
君は一体なにをして」



ビクゥッ


「せ、せせせせせ先生?
起きてたのぉ?」



先生は ゆっくり こちらを向き



「オレが起きてたら
絆が眠らないと思って
寝たふりしてたのに……」



キャ――――――
じゃあ キスもバレてるっ



「絆がこんなに
やんちゃ娘だったとは」


先生が呆れたような顔して
私の髪を撫でた




< 84 / 119 >

この作品をシェア

pagetop