スイート*ハート~絆のラブリーDAYS~
お家を決めたり
結婚式の準備
時間はあっという間に
過ぎていく
冬は先生の実家にご挨拶
「ねぇ、先生?
先生のご両親、
私を見て驚かない?」
先生と私が出逢った街に
向かう車の中で聞いた
「そりゃ、驚くさ。
絆は若いから」
「そうじゃなくて」
私は先生の前の奥さんと同じ顔
「ああ」って先生はうなずき
「大丈夫だよ
うちの親、結の顔 知らないから」
…………え?
「結に一度も会ってないから」
先生は無表情で言ったけど
哀しいこと、聞いちゃったな
そっと手を伸ばし
先生のひざの上の
左手を握った
先生は柔らかい表情をして
「大丈夫。気にしてないよ」
って言った
先生のご両親は
孫みたいな私を見て
とっても驚いてた
だけど、
優しく迎え入れてくれた
この人たちに先生は
育ててもらったんだなと思うと
胸がジンと熱くなった。
こうやって私たちは
夫婦になる準備を重ねていく