キミのためなら奇跡だっておこせる!?
辛い優しさ
泣きながら、走ってなぜか後ろを振り向いてしまう私に気づいた。
待ってたの?私は藤崎さんが追いかけてくれるのを待ってたんだ。来るはずもないのにね。何考えてんだろ私。
そのままゆっくり家に帰る私。家に帰ると、眠くてそのまま眠ってしまった。
さぁ、朝がきました。
藤崎さんと会うの辛いのに会わないと顔が見れなくて不安だったんだ。
だけど、龍也がいて。
「おはよー。龍也。」
「おはよー。樺織。お前さ、昨日宗平の家から出てたの見たんだけど。」
「え?いや」
言いかけたところで龍也が強く言ってきた。
「言い訳とか聞きたくないんだけど?宗平のこと好きなんだろ?だったら最初から言えよ!俺のこと嫌いだって言えよ!」
「嫌いなんじゃなくて・・・ただ恋愛対象っていうか龍也のこと男として見れなくて・・・。」
壁に思いっきりぶつけられて、手首は龍也に固定されていて身動きができない状態だった。
「ねえ龍也?はなしてよ!」
「いやだ。男として見ろよ!俺のこと。」
と言って龍也が私にキスをしようとしてきた。すると
「お前何してんだよ!いいから離せって樺織を。」
藤崎さんだった。でも今私のこと樺織って呼んだよね?
龍也は
「俺の女だから何をしようと俺の勝手だろ?」
「お前の女だとしても嫌がることするのはおかしいだろ?」
龍也は怒った言い方で
「お前らどーいう関係なんだよ!」
「ただのクラスメート。」
やっぱり。思ってたけど何か悲しくなってしまう。
藤崎さんは
「逃げるぞ!」
と言って私の手をとって走った。
「ねえ!どういうこと?」
「静かにしろ!」
「・・・。」
着いたのは公園。ベンチとブランコだけの寂しい公園。
「聞きたいことがあるんだけど藤崎さんはどうして私のこと助けてくれたの?」
「知らねーよ。どうでもいいけど、俺のこと藤崎って呼ぶのやめろ。」
「じゃあ何て呼べばいいの?」
「え・下の名前でいいよ。下の名前で。」
「うん。」
恥ずかしい。だけど、嬉しい。
「ねぇ、帰ってからメールしてもいい?」
思い切って聞いてみた。
「いいよ。」
「じゃあ!帰るね。」
「おぅ。」
「バイバイ^^」
「じゃぁな。」
「おい!」
あわてて振り返る。






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