妄想★酒場~雑談帳~
『あれは二人で
ぶらぶらお買い物中
私、見たい物あって
少し彼から離れたのよ
と言っても同じショップ内
距離にして3、40mくらいよ?』
「うん、うん」
『私が離れた時、
彼も別の物を見てたし
私が離れたこと
知らなかったのね』
「うん、うん」
『私が欲しいかもーなんて
見てたら急にさ
みーーーたぁぁぁん!
て声がして』
「………う、うん、うん」
『なにっ?って
驚いて振り返ったら
彼が全力疾走して
ね?良く想像してよ?
3、40mくらいの距離、
ショップ内でよ?
187cmもある男がだよ?
みーーーたぁぁぁん!って
全力疾走で
こっちに来るんだよ?』
あ、思い出しただけで
また動悸が……ドキドキ
『もう怖くて怖くて
そのままの勢いで
ガシィッ、手ぇ握られて
離れちゃイヤだよ、みーたん♪
なんて言われてみなさいよー
いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!』
「そ、それで破局?」
『ま、それだけで別れたわけじゃないけど』
ふぅ………
額の汗を拭いながら
一息ついて
気持ちを落ち着かせると
「な、リンよ」
『ん?』
「それ、背が高いうんぬん以前の問題だべさ………」
『あ、やっぱり?』