田舎の王子様~照れ屋な俺様
「何よ、朝失礼な事言ったくせに!挨拶って何なのよ。私、本気にしたんだからっ」


自分で言って、かあぁと顔が熱くなる。


小玉くんは、私を見下ろしニタアと笑う。


「…何や。そんなん気にしとったんか」


気に…してたよ。悪い?


拗ねた顔するのも嫌だし、口を結んで小玉くんから視線を逸らす。


「ほんまに可愛ないと、オレ言わへんで?都には言うてへんやろ」


「なっ…。余計意味分かんないんだけど!?」


都は可愛いよ!それなのに、そんな事言うって…やっぱり私からかわれてるよね。


私たちがそんなやり取りをしてると、横から都がやって来た。


「失礼な奴~。…まっ、いいけど。私はコータにだけモテればいいしぃ」


「ははっ、おったんか。悪い」
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