田舎の王子様~照れ屋な俺様
曲が終わると、会場は一気に歓声に包まれた。


私も、小玉くんを含め、他のメンバーに惜しみない拍手を送った。


「かぁっこい~…」


思わず、こぼれた言葉。


胸がドキドキする。


何か…憧れのアイドルでも見てる気分だよぉ。


「すんませ~ん!アンコールいいっスかぁ?」


マイクを持った小玉くん、自ら先生にアンコール申請。


ステージの前には、たくさんの生徒が集まっていて、キャーッという黄色い歓声が聞こえる。


…何か。


小玉くん…ますます人気出そうで嫌だなぁ。


< 322 / 671 >

この作品をシェア

pagetop