田舎の王子様~照れ屋な俺様
ロビーには他のお客さんもいたから、迷惑だったろうけど…


そんなのどうでも良かった。


私たちは…


大迫さんの名刺を、それぞれのポケットにしまった。


大人のちょっとカッコいめの男の人は、子供な私たちにはすごく輝いて見えたんだ。


小玉くん、名刺もらったって言ったらまた疑いそう。


でも…、未来に向けて、新しい切符を手にしたような気になったのは確かなんだよ。


私…


色んな所に行ける仕事に就きたいなって


ちょっとだけ


…思ったんだ。





< 345 / 671 >

この作品をシェア

pagetop