田舎の王子様~照れ屋な俺様
「覚えてるっちゅーか、何であんな緊張したんか自分でもよぅ分からんねん。滅多に緊張なんかせんのに…。


ま、自信なかったんかなぁ。今は大丈夫やで。ギューしたるよ」


小玉くんは、両手を差し出しニヤッと笑う。


「も~、いいってば。今キスしたばっかだもん」


「えぇから、え~から。ギューさせて」


…うわぁ。


小玉くんは、後ろから私を抱きすくめて、肩に顎を乗せる。


ドキドキしちゃって…、ろくに息もできない。


小玉くん…あったかいな。温もりと、抱きしめられた暖かさが、私の心を更に幸せ気分にしてくれる。


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