田舎の王子様~照れ屋な俺様
ドアホ…


アホの最上級だよね…。酷い…。


何も言い返す言葉もなく、彼を見上げていると。


「親の転勤でこっち来てやなぁ、何もないなぁ思うてたら…見つけたんや。


まず朝の登校中やろ、ほんで初めて教室入った時、最後にコータと購買前で喋っとった時や」


「見つけた…って、どういう…」


小玉くんは、私の腕を持ったまま続けた。


「ここは、ほんま可愛い子多いなぁ思っとったら、全部お前やった」


「う…そぉ…。そんな事、ある!?私、今まで誰にもそんな事言われた事ないよっ」
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