俺様王子☆年下カレシ3
一歩は指を外すと、その手で私の顎をつまむ。


「キスしたかった…とか。ない?」


「なっ…ナイナイ!いやっ、あるけど…ちょっとココでは」


目をキョロキョロさせ周りを確認する。


通り過ぎる人たちが、チラチラと私たちを見てる。


「ふ~ん…。じゃ、後でな」


一歩は意味あり気に笑うと、私の手を取り歩き出す。


初っぱなから、ドキドキさせないでよ~。


そういえば…キス、しばらくしてないな。


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