二度目の初恋
「美也…お前そんなにも深紅の事…」

「あいつの幸せを願うのだって俺なりの愛なんだ。
分かるか?」

「お前…」

「頼む、深紅を幸せにしてやってくれ」

「だけど…それが本当に深紅が望んだ答えかどうかは分からないぞ?」

「深紅が幸せそうじゃなかったら、俺は黙ってない。
もう一度、深紅と付き合ってもらう」

そこまで言うと
充琉は「仕方ねぇな~」と笑った。

俺は深紅が大事だけれど、同じぐらいお前も大切なんだよ、充琉。


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