二度目の初恋
帰り道、充琉が真剣な顔で言った。

「俺と付き合ってくんない?」

本気?
冗談じゃなくて?

「あのさ、私…ヨシュと付き合ってて」

「知ってる」

「この前振られたばかりなんだよ?」

「それも知ってる。
俺じゃイヤ?迷惑?」

「そ、そんな事ないよ。
でも…」

「深紅は俺の初恋の人なんだ。
だから…やっぱり諦めきれない」

諦めようとか思ってくれたの?

「せっかく美也がくれたチャンスだから、俺 深紅と付き合いたい!」

私は頷くしかなかった。
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